株式会社ミクニつくる まもる ひらく

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経営情報

株主・投資家の皆様へ

 2023年10月1日に株式会社ミクニは創業100周年を迎えることができました。株主の皆様をはじめ、お取引先の皆様、地域の皆様、関係者の皆様のこれまでのご支援の賜物であり、ここに改めまして厚く御礼申し上げます。
 当グループの2024年3月期はインド事業が引き続き堅調に推移したこと、商社事業のうち航空宇宙事業が好調を維持したことなどがグループ全体をけん引、一昨年来課題となっていた材料費等の価格転嫁も一部実現したことから、円安効果も手伝い連結ベースで前年比増収増益を果たすことができました。
 100周年事業の一環として、7月末から8月中旬にかけて国内各事業所で開催した納涼祭では、地域の方々、仕入先の皆様、取引金融機関及びOB/OGをお迎えし、感謝の意を伝えると共に、「ミクニ100周年記念動画」(注1)を楽しんでいただきました。10月に東京ビッグサイトで開催されたジャパン・モビリティ・ショーには、100周年仕様のブースを出展、未来を託す新製品と共に往年の製品を展示し、当社の歴史を広く紹介する機会に恵まれました。
 また、11月には改善事例発表世界大会を4年ぶりに一堂に会して国内で開催、全生産拠点の代表と共に仕入先の代表にも参加いただきました。海外の各拠点でもそれぞれが工夫を凝らした100周年セレモニーを行い、中国浙江三国では新工場の開所式を兼ねたイベントに在上海日本国総領事・大使や地元政府高官にも参加いただきました。更に、作業服の新調、ブランドメッセージの制定、行動指針の再定義など、広く社員も選定・制定に関わり策定いたしました。
 株主の皆様には感謝の意を込めて、昨年度は普通配当金10円に記念配当金10円を加え、年間20円の配当金としています。
 年度末には10年後のありたい姿を描いたVISION2033を策定しました。新ビジョンの骨子は、「中堅規模且つ独立系である強みを磨き、変化に素早く対応できる仕組みを作り上げ、顧客や地域にとっての存在価値を高める」としており、企業特性と組織能力を活かせる領域、地域で勝負します。そのために顧客の多様な要求に応え、開発機能の一部を継続的に請け負うことを可能とするべくデジタル開発で業界トップクラスを目指し、ものづくり変革に取り組む所存です。
 東京証券取引所の新市場区分につきましては、昨年10月20日をもちましてプライム市場からスタンダード市場へ市場移行を実施しております。スタンダード市場の選択理由等の詳細につきましては、当社ホームページに掲載の昨年9月25日付開示をご参照ください。
 企業理念にある「豊かな社会づくりに貢献する」をどのように成し遂げるか改めて見つめなおし、新しく制定したブランドメッセージ「つくる まもる ひらく」を皆様への約束ごととして胸に刻み、頼っていただける企業、安心して任せることができる企業を目指して新たな一歩を踏み出してまいりますので、引き続きご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。

(注1)「ミクニ100周年記念動画」は当社ホームページよりご覧いただけます。
https://www.mikuni.co.jp/special/100th/

令和6年6月 代表取締役社長
生田久貴